ごあいさつ
東京にあこがれて、文学にあこがれて、文学をテーマに東京の街歩きをしてみたいと思ったのがきっかけで、いつしか夏目漱石にはまってしまいました。
2016年の漱石没後100年、2017年の漱石生誕150年。節目の年を過ぎようという今、次の節目の年にむかって、漱石を引き継いでゆきたいと、勝手に「漱石文学館」を開館しました。この文学館が、漱石を知り、語り合う場になれば嬉しいです。
2017年10月
勝手に漱石文学館
館長 北野豊
今日のつぶやき
今年も憲法記念日がやって来ました。漱石は日本国憲法が公布される30年前に亡くなったのですが、もし漱石が80歳まで生きていれば、日本国憲法を読むことができたわけで、いったいどのような感想を語ったでしょうか。80歳というと、今は第一線で活躍されている方もけっして少なくありません。漱石のあまりにも早い死が浮かび上がります。
漱石は何よりも民主主義を生み出す、一人ひとりの人間に着目しました。自分の良心に従って、自分で考え、自分で行動する。これはある面、きわめて孤独だと漱石は指摘します。けれども、このような人間が増えていかなければ、形だけ民主主義のしくみがつくられたとしても、機能しない。私にとって、憲法記念日に「もう一度読みたい漱石の一冊」。それが、学習院における講演録(私の個人主義)です。
漱石が戦争と国家主義に拒否感をもったのは、戦争も国家主義も「自分らしく生きる」「自分の良心に従って、自分で考え、自分で行動する」ことを許さないからです。そして、戦争も国家主義も、一部の人たちが「自分の利益」を追求することから生じることを、漱石は見抜いていたのです。日本国憲法は戦争と国家主義への反省に立って生み出されてきた憲法です。80歳まで生きて、この憲法を読んだ漱石は、きっと喜んだことでしょう。そして、この憲法をどう活かすかは、一人ひとりの「あなた」にかかっているのだと・・・。
(『館長のつぶやき』より)
新着
連載 漱石こぼれ話』に『25.田端点描』を追加しました。
連載 漱石気分』が完結しました。
21世紀の木曜会』へのご参加、お待ちしてます。
長年の漱石研究の成果をもとに、何ものにも囚われない在野の視点から、漱石を描きます。今までの常識がひっくり返るような事実も浮かび上がってきます。順次、新しい章を追加、掲載していきます。お楽しみに。
漱石に関わる単発のテーマを、思いつくまま、気のむくままに、順次、掲載していきます。漱石気分に書き入れることができなかった「こぼれ話」です。お楽しみに。
漱石に関係あること、ないこと。館長が勝手気ままにつぶやきます。
漱石のもとを訪れる人が増え、漱石の負担を心配した弟子たちが、木曜日に限って漱石のもとに集まるという申し合わせをするようになりました。こうして生まれた木曜会には漱石も顔を出し、集まった人たちも忌憚のない意見を出し合いました。
「21世紀の木曜会」。連載に対する意見、感想をはじめ、漱石に関すること何でも、お互いに語り合い、意見交換、情報交換していきましょう。発言、お待ちしております。
北野豊著『漱石と歩く東京』『漱石と日本国憲法〜漱石からのメッセージ』の紹介と購入方法が書かれています。
漱石の作品を読みたい方、どうぞご利用ください。
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私のふるさと金沢が生んだ三文豪、泉鏡花・徳田秋聲・室生犀星に関するコーナーです。鏡花については漱石もかなり注目をしており、漱石は鏡花・秋聲に朝日新聞連載の便宜を図っています。犀星は漱石最後の、そしてもっとも才能ある門下生と言われる芥川龍之介と親しくなり、龍之介は漱石が果たせなかった金沢訪問を実現しています。そのような三文豪について、順次、私が書いた文章を掲載していきます。
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